その六三一

 

 






 








 








 

あのねって いうまもなく 言葉が去った

すこしずつパソコンの前にいる時間を
減らしたいって思うのに。
なかなかうまくいっていない。

段取りが下手なのか。
気が散ってしまうのか。
パソコンがオフラインであるとどこか
安心できることもあって。

チームで動く時、チームのよさはあるけれど
そのチームで心地よくいるためにはどこか
ひとりの時間も多いに必要になってくるなって
想っている。

あえてどこにもつながらない時間があれば
バランスがとれそうな気がする。

そんなときは最近昔の詩集を開いてみたりする。

この間久しぶりに開いた、木坂涼さんの
「ツッツッと」。

最初の1ページ目の詩「一人の正しい使い方」

これはたった5行しかないのに。

その5行の行間のなかに風が吹き抜けている
そんなイメージがある。

風に吹かれてみたら気分がねこそぎ入れ替わる
そんなことがある。

それが詩の中で再現されているのだ。
最後の2行は

「今
何かした」

で終わっているのだけど。

読み終わった後にわたしはこの詩に


何かした?

ってすごく言いたくなっていた。

 





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