その六四〇

 

 





 







 






 

火曜日が さびしくなった 夏のおわりに

ドラマの台詞で最近仲のいい人たちの
コミュニティでもりあがった。

最近っていっても6月頃だったけど。

仕事はずっと続けるつもりでいた
三度結婚している女の人が
あたらしい出会いをする。

彼女は親友を亡くしたばかりで。
ときどき彼女のことを思い出しては
ふさぎそうになるのだけれど。

仕事が住宅会社の社長ということも
あって。
そうそう泣いてもいられない。

そして出会った彼がこういう。

「過去も現在も未来も誰かの考えだ」

ちょっと笑ってしまいそうになるけど。

彼は続ける。

「時間って過ぎてゆくものではなくて
場所っていうか、別の所にある。人間は
現在生きてる10代20代30代40代の
命を生きている。5歳のあなたと5歳の彼女
(亡くなった親友のこと)は、今も手を
つないでる。幸せな結末もやり残したこと
もない。あるのはその人がどういう人だった
かということだけです。」
今このセリフを日記帳から書き写し
ながら、あぁ今日は大好きだった人の
月命日だなって気づいて。

最近忙しさにかまけて心寄せられて
いないこと申し訳なく思いながら、
空の上あたりでもきっと元気でいる
ような気がして。



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