--- 平成十三年 ---
バックナンバー1
 

その壱 くちぶえが吹けるぐらいの吐息のあとで 五月一日

その弐 
ふりむくとこぼれおちてる夜のひとひら 五月十八日

その参 雨垂れが 逃げてく前に そっとぬ すんで 六月八日

その四 凪になる 沙漠の船の ことばとゆびと 六月十九日

その五 終わらない 海の色した 手紙のように 六月二十七日

その六 天の川 おしまいの日も ここにいるから 七月六日

その七 ねがわくは 風になぐられ もっと遠くへ 七月十一日

その八 なつかしい 顔して眠る 夢のまにまに 七月二十五日

その九 なないろの しじまを越えて 虹の彼方へ 八月三日

その十 太陽を つきぬけてゆく 鍵盤のゆび 八月十六日

その十一 はてしなく 誰かのそばで 迷子になって 八月二十三日

その十二 ぽけっとに かくしてるもの 教えてください 九月五日

その十三 泣きやんだ 子犬の顔で 夜をさがして 九月十七日

その十四 思イデヲ 横抱キニシテ 駈ケヌケル坂 九月二十五日

その十五 ひとりの夜 ばきゆんとそらに 叫んでみたり 十月二日

その十六 すがれてる ラジオの声と うそつきの空 十月十日

その十七 風船の 抱きしめかたを 知りたくなって 十月十七日

その十八 しくしくと ちびたこころで 泣いたら負けよ 十月二十九日

その十九 そらのした ねじれるぐらい わらったままで 十一月八日

その二十 ぼくたちの ひみつがゆれる 月虹のバス 十一月十九日

その二十一 音もなく 生まれては死ぬ 流星のように 十二月三日

その二十二 いまここに いない季節を 漂いながら 十二月十八日

 
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